国別CO2排出量の一人あたり目標値に関する論考

 「CO2排出量基準は一人あたりが合理的」という記事を少し前に書いた。その後この考え方にもとづいて2050年の目標値を試算したところ、興味深い結論が得られたのでご紹介したい。

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CO2排出量基準は一人あたりが合理的

 来年12月にデンマークで開催されるCOP15に向け、排出量基準が盛んに議論されている。京都で、とりあえず90年比で削減目標を定めたことから、今のところ「○○年比△△%」といった数字が飛び交っている。
 日本に関して言えば「90年を基準年にしたため欧州が有利に、日本が不利になった」という議論があり、基準年をどうするかが交渉課題のように語る人もいる。

 しかし、「○○年比△△%」という方式は、京都でともかく合意を作るためにとりあえず決められた手法であって、必ずしもこの方式に論理的優位性があるわけではない。
 とくに長期的議論、たとえば2050年を議論する際には、この方式はダメだと言って過言ではなかろう。この方式はデルタであって、リープではないからだ。人類が今必要としているのはリープであり、だからこそ2050年をまず議論して目標を定めてからバックキャスティングするという論理構造で議論している。「○○年比」というデルタ型の目標設定は効果を上げないだろう。

 このような考え方の下で合理的な基準の一つが「一人あたり排出量」である。

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