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私が今の安保法案を廃案にすべきと考える理由

 最初に結論を書く。現在(2015年夏)国会で議論されている安保法案を廃案にすべきだと私は考えている。
 安全保障は国家や民族の衰亡にも関わる重要問題であり、小手先で法案をいじるのではなく、まず安全保障の基本戦略に関する幅広く深い議論を先行しなければならない。当然、与野党で、あるいはさまざまな国内のグループにおいて、基本戦略に小さくない相違があるだろう。
 議論に際しては、民主主義国家では選挙による政権交代が起こりうることと、安全保障の基本戦略が政権交代によって不連続に大きく変化することは対外関係を大きく損なうおそれがあり、また安全保障に関する諸資源を浪費するおそれがあることを与野党が認識し、できる限り広範な共通基盤を構築することを目指さなければならない。そのためには、客観的事実等合意しやすい共通基盤の確保、異なる戦略方針にいたる論理的理由の明確化、戦略方針の齟齬を埋める努力、といったことが必要になろう。
 具体的な法律整備やその運用は、基本戦略に関する上記のような議論を行った上で定めなければならないと私は考える。現在議論されている安保法案はこの過程を経ていないので、まずは廃案にし、その上で上記のように基本戦略に関する議論、法案の議論をあらためてやり直すべきだというのが私の考えである。

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少数意見の尊重と強行採決

 小学校で民主主義について習ったとき「少数意見の尊重」という言葉が出てきた。それが大事だろうということは理解できたのだけれど、実際には多数決で決議するわけで、具体的に何をどう尊重するのだろう、という疑問が生じ、長いこと消えなかった。
 自分なりの結論を得たのは30代後半か、いや、40代になってからかもしれない。なかなか難しい問題だ。
 2015年7月15日の衆院平和安全法制特別委員会における強行採決を見て、「少数意見の側のふるまい」について少々感ずることがあったので、まとめてみた。

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