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左翼として国益を語れ、右翼として票を集めよ

 ブレディみかこ/ヤフーニュース『「勝てる左派」と「勝てない左派」』という記事が気になった。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20150603-00046261/
スペイン地方選でポデモスが大躍進したことと他国の左派を比較した記事だ。そこで「左翼」と「右翼」について少し考えてみた。

 以前このブログに『「左翼」「右翼」という言葉を使うこと自体が詭弁だ』という記事を書いた。
http://energy-decentral.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-7e1e.html
 「左翼」「右翼」という言葉はちゃんと定義して使わないと詭弁になりますよ、という論旨。
 その後読んだもろもろの中に(どこだったか忘れたが)「論理に訴えるのが左翼、情に訴えるのが右翼」という説明があった。これはまあ、定義と言うよりは主要属性と言った方が妥当だろうが、なかなか使える指摘だと受け止めた次第。以下本稿ではこの「定義」を用いる。

 使える、と感じたのは、靖国参拝問題に関して次のような言い回しが可能になるからだ:「右翼に国益を語らせると国益を損なう。左翼が国益を語らなければならない」。
 靖国参拝は、日本人の情に訴える行為だ。だから日本国内向けに、情で動く人の票を集める方法論としては効果的だろう。しかし外交的には、国益を損なう。今日の国際社会の主流は「戦勝国」によって構築されており、そこに日本人の情を持ち出したところで、例えば捕虜として虐待を受けたオーストラリア人やオランダ人の情に勝てるはずもなく、負け戦の上塗りである。
 これに限らず、外交交渉に関係する国内の「情」のもろもろで、海外で力を持ちそうなものはかなり少ない。ヒットしたのは「日本鬼子ちゃん」くらいだろうか。
 日本の外交力の弱さは、左翼が国益を語ることをサボっているからではないかと思うのである。

 標記記事にはポデモスの党首パブロ=イグレシアスの次の言葉が書かれていた:
「左翼とは、ピープルのツールであることだ」
 ピープルの情を国際社会に通用する論理に変換し、安全保障のリアリティーをピープルが理解する情に変換するツール「左翼」が今の日本に欠けているのではないかと思う。

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コメント

下記は建築エコノミスト森山さんのツイート。右翼として票を集めるイメージとして。

@mori_arch_econo
新国立競技場問題解決に取り組む代議士官僚の皆さん報道機関研究者技術者スポーツ選手芸術家文人ミュージシャン芸人さん職人さんビジネスマン飲食店主農工林漁業者さん学生子供たちニート全ての知識人。フォースの加護のあらんことを!

投稿: dai(ブログ著者) | 2015.06.10 19:51

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