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下司の勘ぐり

 下司さんという方と知り合ったことがきっかけで、「下司(下衆)の勘ぐり」という言葉が気になり、ちょっと調べた。

 「下衆」の意味について、たとえばgoo辞書では、
1 心根の卑しいこと。下劣なこと。また、そのようなさまやその人。「―な根性は持つな」
2 身分の低い者。
「未学を軽んぜず―をも侮らず」〈露伴・五重塔〉
3 「げし(下司)」に同じ。
と書かれている。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/67878/m0u/

 もともとは下級官吏(現場担当)という意味だったのが、「心根の卑しい者」という意味に転じ、そこから「下衆の勘ぐり」という慣用句が生まれたというのが一般的理解ではないかと思う。

 しかし、これが腑に落ちない。スッキリしないのだ。
 むしろ、「下司の勘ぐり」という言葉が先に生まれ、その後次第に「ゲス」が「心根の卑しい者」を意味するようになっていったではないだろうか。現場の公務員の重要な職務は徴税であり、それゆえ「お前は隠し田を持っているのではないか?」「最近銭をため込んでいるという噂を聞くがまことか?」といった職務上の「勘繰り」をすることが多かったと推測される。このような勘繰りは、無実なら腹立たしいし、事実なら脱税の失敗で、いずれにしても不愉快な話である。
 そんなことから「下司の勘繰り」という言葉が生まれ、やがて「ゲス」という言葉自体が低劣な人間を注すようになっていったのではないかと思うのである。これなら腑に落ちる。

 goo辞書には「下種と鷹とに餌を飼え」という慣用句も書かれており、これも「徴税吏には賄賂を渡して見逃してもらえ」という意味に読める。

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