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国家戦略室が出した発電コストをベースに、FIT買い取り価格を検討する(1)

 『国家戦略室が出した発電コストと、FIT買い取り価格』という記事を(1)から(3)まで書いたが、表計算ソフトを使って算出した値を文章で説明するのはまどろっこしいし、後でチェックしたところいくつかミスも見つかった。
 むしろ表計算のまま公開した方がこちらも楽だし、お読みの方が自分でいじったりチェックしたりすることもできる。そう考えて、稿を改めることにした。
 また、計算方法としては単年度化した概略のキャッシュフロー表を用いる。精緻な議論には事業期間を通じた多年度表を作る必要があるが、概算段階では単年度表の方が便利であるし、両者の差はあまり大きくない。

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 本稿では、小水力・一般水力・メガソーラー・地熱・陸上風力について、国家戦略室が採用したコストをもとに、kWhあたりの年間費用を算出し、利益分とあわせたFIT価格を算出した。右の表がそれである。
 算出表の説明等も記述するが、価格等算定委員会に提出された各団体の要望価格の分析などは別途(2)以降で議論することとしたい。

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国家戦略室が出した発電コストと、FIT買い取り価格(3)

 ひきつづき、(3)では太陽光発電(メガソーラー)について、国家戦略室が想定した費用をもとにFIT価格を算出し、太陽光発電協会の要望価格との関係を見てみよう。

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国家戦略室が出した発電コストと、FIT買い取り価格(2)

 前回(1)
http://energy-decentral.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/fit-ede1.html
で、小水力発電について私が計算した内容を説明した。
 今回は一般水力について、国家戦略室が想定した費用をもとにFIT価格を算出し、公営電気事業経営者会議の要望価格との関係を見てみよう。

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国家戦略室が出した発電コストと、FIT買い取り価格(1)

 FIT(固定価格買取制度)の買い取り条件が「調達価格等算定委員会」で議論されており、まもなく結論が出そうだ。そしてこれに関して、「買い取り条件に関する関係団体の要望価格が、国家戦略室が算出したコストを大きく上回っている」という批評が、一部のメディアに掲載されていた。

 しかしこの批評は、適切でない。
 まず太陽光と小水力に関しては、各団体の要望価格と、国家戦略室の数字から算出したFIT価格に大きな差はない(後述する)。数字の意味を理解せずに批評するのは不適切である。
 また風力と地熱に関しても、条件設定を理解せず結果として出てくる金額だけを取り上げた単純な議論では有益な結論を得られない。
 数字の上面だけ見て「高い」「安い」と論評ことなく、合理的な政策論を期待したい。

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民主主義と検察の捜査権

 以前、グリーンピース職員が調査捕鯨の問題をアピールするために、水産庁職員の「お土産」を宅配便倉庫から窃盗するという事件があり、私見を本ブログに書いた。
 その際は「非暴力直接行動」「より大きな違法をあばくための小さな違法」という論点で考えていたのだが、当時グリーンピース事務局長だった星川淳さんと話したところ、彼はもう少し別の視点で考えいているようだった。そのことが気になってあれこれ考えた結果、検察の捜査権が依って立つ処の問題に関わることに気付いた。

 本日配信された『IWJ特報!第30号』で検察のあり方に関する小沢一郎氏の発言が掲載されており、それに触発されて、考えを書き留めておく。

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国家戦略室が算出した新エネ発電コストと、望ましい買い取り価格の関係

前回の記事
http://energy-decentral.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/43-4ecc.html
に引き続き、他の新エネについて、国家戦略室が算出した新エネ発電コストと、望ましい買い取り価格の関係を検討してみる。方法は前回記事と全く同じで、国家戦略室の原価に関する基礎数値をもとにキャッシュフロー表を作り、IRRを設定して買い取り価格を算出するというものである。

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4月3日の調達価格等算定委員会

 全国小水力利用推進協議会事務局長として、経産省主催の「第4回調達価格等算定委員会」でプレゼンをしてきた。
 国家戦略室のコスト等検証委員会が発電原価に関わる数値を昨年末にまとめており、それを基礎にして買取価格を決めることや、事業収益性の評価基準としてIRRを使うといったことをエネ庁が言っているので、今回のプレゼンに向けて、その分析を行ってみた。

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