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「風評被害」という言葉、きちんと定義して使うべきだと思う

 「安全」という言葉の定義、と言い換えてもいいかもしれない。
 小さな確率についての認識の問題です。

 2つの宝くじ売り場が並んでいたとしましょう。そして、何らかの理由で、右側の売り場で1等賞があたる確率が5%高いことがわかったとする。
 どうせ1等賞なんて当たらないに決まっているわけだけれど、多分10人のうち9人くらいは右側で買うんじゃないでしょうか?

 2つの野菜があったとします。
 右側の野菜を食べると、20年以内にガンになる人が、10万人に1人の割合で多くなるとする。
 ガンにかかる人の絶対数がけっこうあるので、10万人に1人増えることを疫学的に見分けることはおそらく不可能じゃないかな? したがって医者は「安全だ」と言うしかない。
 だけど、放射線の影響を機械的に当てはめると、数字的には10万人に1人の割合でガンになる可能性が高まると仮定しましょう。

 あなただったら、どっちの野菜を選びますか?

 確率に関する評価は難しいですよね。だけど、「医者が安全と言っているのに買わないのは風評被害だ」と言いきってしまうのはどうだろうか? これは風評被害とは違う話だと私は思います。
 何をもって「風評被害」と言うべきなのでしょうか?

 一方で、中国産野菜の引き合いが増えているというニュースも目にしました。どういう農薬を使っているか定かでない野菜を買うくらいなら、北関東産の方が安全だと私は思いますけどね。

【追記2010/4/11】
 被曝による発がんリスク増加についての簡潔で定量的な解説を見つけました。
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1627
【追記終わり】

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コメント

チェルノブイリ周辺では、1キロ当たり37ベクレル以上の食品は子供に絶対に食わせなかった。
それでも多数の健康被害者が出てる
日本は1キロ当たり500~2000ベクレルが暫定基準。
子供は大人より4倍以上影響を受けます。
風評被害という都合のいいビジネスにしか見えません。
東日本の一次産業はもう捨てて、西日本の一次産業に力を入れたほうが長期的に得です。

投稿: | 2011.05.20 10:49

蘭様

 コメントありがとうございます。
 私個人としてはキロあたり100ベクレルを目安にしています。子どもについては、ご指摘のとおりだと思います。

 東日本の一次産業を捨てて、はちょっと過激とは思いますが、それくらいの覚悟をもたないといけないのかもしれません。

投稿: dai(本人) | 2011.05.20 11:12

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