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もののけ姫の生態学

 2010年09月16日付け温暖化新聞「研究報告:熱帯地方の新農地のほとんどが熱帯林伐採によるもの」に触発されて、覚書き。
http://daily-ondanka.com/news/2010/20100916_1.html?rf=atom

 地表生態史でここ数千年顕著なのは、中緯度地帯にホモ=サピエンスの生息域が急激に拡大したことと、ホモ=サピエンスの生息域で森林から草地(ホモ=サピエンスは「農地」と呼ぶ)への遷移が急激に進行したことではないかと思う。

 そして私たちがよく知っている日本列島では、草地でも湿地に近い環境(ホモ=サピエンスは「水田」と呼ぶ)への遷移が顕著だ。またその周辺では密林から疎林への転換も進む。

 この遷移をどのように評価するか、どのように意味づけるかについては意見が分かれるだろう。
 私見では、動物層に関して「貧しくなった」ということはないと思う。「うさぎ追いしかの山」(疎林化した里山)では熊や猪のような大型哺乳類も生息し、「小鮒釣りしかの川」(里川=農業用水路)には「どじょっこだのふなっこだの」が泳ぎ回る。そして湿地(水田)には大型鳥類(ツルなど)も立ち寄る。

 とはいえ、密植した森林と比較すれば、面積あたりのバイオマス総量が減少したことは認めざるを得ない。動植物に固定された炭素の多くは、最終的には大気中に放出されたことだろう。

 そして地表生態史でここ数十年、顕著に起こっていることは、赤道付近において森林から草地への遷移が著しく進行していることである。当然、多くのバイオマスが二酸化炭素として大気中に放出されている。
 人類はこの遷移をどう評価すべきなのだろう。


 さて、映画「もののけ姫」のプログラムに対して網野善彦が寄稿し、中世から近世への転換を含意していると書いたことの是非についても、人によって意見が分かれるだろう。私は悪くないと思ったが。

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