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自然エネルギー発電の基準価格[2008/09]

2008年9月の石油火力発電燃料代(1kWhあたり)は 15.82円でした。
また、同月の欧州市場における二酸化炭素排出量取引価格は 2.531円でした。
したがって、いわゆる「焚き減らし」価格(私が自然エネルギー発電の基準と考える価格)は 18.35円になります。

 どんどん下がりますねー。NYMEX期近物が$100を切るというのは、予想していませんでした。長期的基調としてはまだ上り調子でしょうが、資源制約と脱石油の進展スピードとのバランスや、それに対する市場関係者の予想によって、激しい上下を繰り返すことも考えられます。
 資源制約については、アメリカDOEのシンプルな予測が幅を利かせていましたが、最近トヨタの研究で下記のような推計も公表されました。
http://www.evworld.com/article.cfm?storyid=1535

 算出根拠については「続き」をご覧ください。

■使用したデータと出典■
[]内が出典
(1) 固定的データ
電力の熱量換算係数: 3.6MJ/kWh[物理的定義]
原油の発熱量: 38.2MJ/L[エネルギー源別標準発熱量表(資源エネルギー庁)]
石油の容量単位換算係数: 159L/bbl[総合エネルギー統計]
原油のCO2排出係数: 0.0684kgCO2/MJ[事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン(環境省)]

(2) 月別データ・年度別データ
原油価格: 89.916$/bbl[東京工業取引所サウジ産アラビアンヘビー、9月積みDD価格]
CO2価格: 23.875E/t-CO2[ECE 08年12月決済分の9月加重平均価格]
ドル価格: 108.33円/$[税関長公示レート9月平均値]
ユーロ価格: 157.01円/E[同上]
送電端発電効率: 36.5%[暫定値、適切なデータを調査中です]
※ 原油焚き石油火力を想定。

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コメント

いつも計算ありがとうございます。
化石燃料はこうやって予測不能な乱高下を起こすのが一番の困りものでしょうね。

価格が予測できれば、高かろうが安かろうが、それに対応することはできるはず。でも安いことが前提だったのにたかくなったり、その逆だったりすると、国全体ではすごい損害が出るわけで。今年みたいに。

投稿: さくらぃ | 2008.10.30 23:36

マネー自体はゼロサムですから、国全体の損の分だけ得をする人がいる。ほんの1か月ほど前の新聞で、大手化学工業の社長が「ここまで上ったのだから、下がるにしても110ドル位で下げどまってくれないと困る」と言っていました。
私は市場の役割を肯定的に考えていますが、多くの人が損をし、その分で大儲けしている人が感情的に嫌われるのも理解できます。本当の意味でリスクを取っているならまだしも、損したときは国が救済してくれたりすると、ねぇ。

投稿: dai | 2008.10.31 06:25

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