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イチローとチーム

 ワールドベースボールクラシック、思わず興奮してみてしまいました。日本優勝、大感動です。サッカー好き、野球嫌いをしてきたのですけれど、WBCを見てわかりました。スポーツとしての野球には何の恨みもなく、ただ、興業を支える仕組みに問題があったのだと(たとえば3/21付日経新聞スポーツ面コラム、武智幸徳「ピッチの風」参照)。
 ただし今日の話題はそこではない。サッカーと野球の興行上の比較はいろいろあって本も出ていて、私にも意見はあるけれど、今書きたいのは、今の感動。とくにイチローのインタビュー。

 イチローという人は一人のプレーヤーとしては求道者的に評価されるし、そのとおりの人だと思う。ただ、野球というスポーツの性質上、求道者ではあっても自分自身をチームの一員に位置づけることから出発している(ピッチャーとか、サッカーの場合ロナウドなんかは別かもしれませんが)。

 今日の、優勝を決めた興奮状態の中で、彼の口から出る評価は「いいチームだった」という言葉。日頃冷静な彼がインタビューで自分のタイムリーヒットに水を向けられても「それはどうでもいいでしょう。最高のチームでしたよ」と答えたのは、心の底からそう思っていたのだと私は思います。
 逆に、マリナーズでチームの雰囲気に相当不満があるようなニュースも伝わっています。イチローであってもチーム状態が悪ければ実力を発揮できない。

 エネルギー・地球環境に関わる市民運動に身を置いて四半世紀になります。80年代には個の力が求められる要素が強く、またチームとして動けたわけではなかったので個で突出する人が目立っていたし、頼りにされていたように思います。
 90年代に入ってから市民社会に大きな変化があり(経済の方で失われた10年と言われている時代は、日本の市民社会にとって大きな成長の10年でした)、そして97年京都会議をきっかけに、温暖化問題に対してチームとしての動きができてきました。

 イチローのインタビューを聞いて、あらためて思いました。自分はいいチーム(地球温暖化対策日本代表)の一員に入れてもらえたなあ、と。成果はまだまだこれからですが。

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